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1.8 リング型の重力推進機関

重力の全くない無重力空間で、円盤のようなものを回しても、その円盤はその場所で回り続けるでしょう。円盤の回りの重力場は円盤の回転軸の延長線上と鉛直線上において対称であるからです。それに対して、空間的に非対称の重力場内にある物体はその場所に留まっていることはできません。逆に言えば、空間的に非対称な重力場をつくれば、その場内にある物体は推進することになります。重力推進機関の基本課題は、非対称の重力場をつくることにあります。

非対称の重力場をつくるもう一つの方法は、2つの円盤による回転重力場を重ね合わせればよいのです。この有力な方法として、図1.9のような構造が考えられます。

以上で、この章は終わりです。重力推進機関の基本原理と基本構造がよく理解できたことと思います。

ところで、この重力推進機関の推進エネルギーはどこからやってきたものなのでしょうか。「宇宙エネルギー?」なのでしょうか。次の章では重力推進機関のエネルギーについて考えることにしましょう。


2. 永久機関は本当に実現不可能なのか

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Updated 27/May/1996 redsky@graveng.jp